6月6日
スロッターが狂喜乱舞する日
そして元旦よりパチ屋が儲かる日
まやかしの日である。
多くのスロッターは、6が打てると確信し朝早くからお目当てのホールに並び、戦いに挑むのである。
パチ屋は人の並んでる数から今日の売り上げを逆算。笑いが止まらんって感じで店長は並んでいる人を数えるであろう。
そんな6月6日がなんと土曜日という巡りあわせ。
オレもスロット人として狂喜乱舞してーよ。
6月6日はスロットの日だろ!?
オレ「なぁー、6月6日激アツやから朝からスロット行っていい?」
嫁「その日、子どもの運動会やからあかんで!!!!!!!」
撃沈。
6月6日のスロットと息子の運動会を天秤に掛ける。
答えは簡単だ。
当然、息子の運動会である。
朝の9時半に家を出て、運動会に向かう。
息子の出番は、10時半。
息子はヘタレすぎる。
動かない。固まっている。期待値なしのフリーズ状態である。
先生に手を引かれ、演技を無理やり終える。
お前は王子様か!
そして10分で終了する。
11時には運動会を後にする。
クソである。
だが、息子の成長とかわいさに全てを許すことにした。
嫁「昼からスロット行っていいよー」
オレ「・・・・まじか!?」
ということで、アラレちゃんばりにダッシュでホームグランドのパチ屋へ行く。
キーーーーン
店内は人人人である。
空き台は一台たりともない。パチンコもすべて埋まっている。
稼働率100%。立ち見もいっぱい。
さすが6月6日
店長の笑みが浮かぶ。
店内を2、3周したが、たまたま空いた台はクソみたいなデータの台ばかりである。
そんなクソ台をスルーすると、待ってましたとばかりにパンダたちが・・・
そしてそのクソ台に座れてうれしそうに打つパンダばっかり。
店長は満面の笑み。
オレは帰ることにした。6月6日は終わった。
この状況で勝つことは難しい、オレはスロットが打ちたい訳ではない。
勝ちたいのだ。
勝つために帰るという選択ができることが、一流のハイエナであり勝者である。
というこで、オレは6月6日に出動出来たのに一台も打たないという英断をすることで幕を閉じたのであった。
そして後日、勝者であるが故のドラマが待っていた。
つづく
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